―このアルバムは何枚目になるの?
AD再騰:4枚目になります。最初に出したのが21014年なので、一年一枚ペースで。しかも全部フルアルバムです。でも、ちゃんと人にお願いしてミックスやマスタリング、業者を通したプレスはしたことがなくて。ずっとCD-Rだったんですよね。ジャケットだけは印刷をしてという感じで。なので、今回のようにいろんな人にお願いしてアルバムができるのは初めてです。
―そもそも、AD再騰さんのことをよく知らない人が多いと思います。AD再騰さんの活動がどのように始まったのかあらためて聞いたほうがいいと思うんですよね。
AD再騰:もともと、AD再騰の中身である人間が、下北沢GARAGEでアルバイトをしていまして。13年前、2004年とかですね。僕がアルバイトしていたときの店長だった出口和宏さんが、AD再騰二三夫というキャラクターを生んでくれました。当時、工業デザインの専門学生だったんですけど、実兄にあたる、次男が赤ちゃんズというバンドやっていまして。僕もそんなお兄ちゃんに憧れて、バンド始めるんです。で、バンドをやっていたら学校に行くのがイヤになっちゃって。
―GAREGEでバイトしてたら楽しくなっちゃって?
AD再騰:そうですね。で、出口さんが飲み会のイベントをずっとやっていて。出口さんって、とりあえずミュージシャンをステージにあげて、なんかさせるんですよね。その流れで、当時Ustreamがまだ海外にしかなかったとき、YouTubeも広告がなくまだ普通にみんながアップしていた時代に「tk tv party」という、配信イベントをやっていました。出口さんと前店長、圓山満司が、高橋(メロン)栗原(パンダ)というユニットをやり始めたときに、Ustreamを使って、海外のエンタメショーみたいな、バラエティショーみたいなのをやりたいってなって。夜な夜なGARAGE所縁のミュージシャンが集まって、配信してたんですよね。そこで僕はカンペ出していたので、それでAD再騰なんです。
―当時、ADがやっているときに出ていたミュージシャン、メンツはどういう人たち?
AD再騰:エルトン柴田、成田ハネダ、河村“BOB”俊秀とか。みんなで集まって、ラジオ的な感じでしたね。
―そんな日々が楽しかったんですね。
AD再騰:楽しかったですね。「DCT」っていう、高橋栗原、呂布、AD再騰、赤ちゃんズでTKFamily!!!につながっていくパーティーイベントをやっていて。シンプルに話すと、「DCT」は夜な夜なイベントの前日に集まって、コンピレーションアルバムを作って、翌日出して、即廃盤するっていうイベントだったんですね。正直な話をすると、毎月のイベント自体にそんなにお客さんもいたわけじゃないけれど、ワンマンもやりましたし。TKFamily!!!があって、AD再騰っていうキャラクターがどんどん固まってきて。で、TKFamily!!!は残ったけど、「DCT」のイベントは終わったんです。
―ADがパフォーマンスをするようになったのは、どういう流れだったんですか?
AD再騰:“AD再騰二三夫”がどういうコンセプトでできたかっていうと、嘉門達夫、綾小路きみまろ、サンプラザ中野を踏襲したキャラクターで。赤いジャケットの衣装、中国から買っているラバースーツを与えられました。ラップする前、もともとは、綾小路きみまろの完コピをしたり、嘉門達夫の替え歌やったりしていて。それで、TKFamily!!!がトラック作るようになって、それにADもラップを書くようになりました。

A.D.
2017年12月28日
・AD再騰二三夫 ライブ会場・手売り
・GARAGE 2F SHOP
1.I.W.A.
2.ANIMATION DIMENSION
3.beginner
4.mind dis.
5.ohc
6.Taste
7.POOYAN
8.Is The Order a…(Track by ベントラーカオル)
9.P This G feat.Mr.SPK
10.Sayyouloveme feat.Yuko M
11.run away
12.less august
BONUS TRACK:AGEAGE EVERYDAY