"TOOTHBRUSH.be"

歯ブラシ。寝る前、そして、一日のはじまり。
自分が、新しくなったみたいで、凄く好きなこと。

自分が生きてる小さな世界=どこにでも繋がってる大きな世界

そんなことを思う。

素敵な人、素敵な場所、素敵な時間。
誰もが集まる。そんな空間。

音楽をしている自分が、最近、思う。
僕の好きな”カフェ”という場所

目に見えているようで見えない世界。

ライブがあったその次の日が僕は嫌い。
あんなに楽しかった時間が、ずっと ずっと 昔 みたいになって 嫌い。

命があるのものはいつか消えてなくなる
でも、その命が生きたという空気はしっかり残る。
すべての居場所を探している。
そして、どこかに繋がっていたい。

僕もいつかそんな場所を作りたい。
そんなことを思った。
だから、話を訊きに行くことにした。
自分の興味がある。その種を蒔く人に...

たくさんの人にすれ違う、出会っているようで出会えていない。
それはきっと自分でどうにかすること それはきっとどうにか出来ること。
だから、行動することにした。

いつか、"TOOTHBRUSH.be"と名のついた場所
たくさんの人がたくさんの人に繋がっていける そんな場所つくりたい
その一歩にこのページをはじめる


 


キクチユウスケ
1980/07/22 生まれ
planeというバンドのボーカル



planeオフィシャルサイト


第6回:DOWN HOME CAFE(名古屋)

DOWN HOME CAFE名古屋にある小さなカフェ
古着屋さんの二階にある素敵な場所

ライブの本番までの空き時間に見つけたカフェ

階段を上がると 大きなジュークボックスがある
そして、カウンター 奥に ソファー

今までに僕が見た事のあるカフェの中で
1番 小さなキッチン
はじめて行ったのにその日にたくさんの質問をしてしまった

それから 改めて話を聞かせてもらう事がなくなってしまうくらい

「お店のすべてを自分一人で作りましたねぇ」
「誰でも出来ますよ」

こんなことをさらっと言ってしまう
僕には出来る自信がない...

僕が「お店が忙しくないときってあるんですかって」質問をしたら

お客さんが来ないときは本を読んだり ネットをしたり

「お店を始めた頃は 何日も暇な日が続いて
こんなんでいいのかなって思うと同時に
これでもなんとかなっている事が幸せだって思う」そう教えてくれた

「好きな人のライブがあるときはお店を早く閉めて 見に行く事もありますしね」

本当に 素敵なひとだなって思う
うらやましい限りだ

「"DOWN HOME CAFE"ってどんな意味なんですか?」

「こんな感じかな?」







その意味を3枚のCDのジャケットで教えてくれた。
何となくわかった気がする。

店の奥には店長さんの家がある まさに 僕が理想とする自宅カフェ
休みの日は お店の中で くつろぐ事もあるらしい

自分の大切な友達を招待する感覚
凄く 素敵な事だと思う
お店を閉めた 後に 友達と呑む事も よくあるそうです

自分自身の居場所を 探す
いつか そんな場所が僕にも出来るといいなぁ...

最近は、不定休とは言いつつ 火曜日に休む事が多いそうです
テニスをはじめたそうです

名古屋に行ったときは 行ってみてください

 
DOWN HOME CAFE

【TEL】052-784-5560


第5回:mixture(下北沢)

mixture
おじいちゃんがパンを買ってゆく姿は素敵だなって思う

朝の7:00にopenしているお店
焼きたてのパンは最高においしいって
ボクの友達も言ってました

今回は そんな下北沢の”mixture”のオーナーの中井さんに会いに行きました

キクチ>>> いまおいくつでしたっけ

中井さん>>> 今年 32 です
お店をOPENしたのは28歳の時かな...
その前は 化学のエンジニアをしていて


キクチ>>> どんな仕事なんですか?


工場の排水を放流するためのお仕事をされていたそうです。
5年後 半年でお店をOPEN
4年間は 週に1回、パン屋さんに 勉強のために通っていたんですよ

キクチ>>>どうして、パン屋をすることにしたんですか?


中井さん>>> まぁ、パンが好きだったから
それと 大学のときからお店を開きたいと思っていて
でも、いきなり卒業して お店を始める 勇気も お金もなかったし 
で、そのときに人生設計をしていたんですよ
自分がだいたい会社に 5年いて
5年経った時に それでも思いが捨てきれなかったら
そっちの道に進もうと思って
それまでに自分が出来る事をしようと思っていて
貯金をして いろんな勉強をして

キクチ>>>それで、5年経って すぐに辞めれたのはやっぱり人生設計していたからなんですか?

中井さん>>> うん,,, でも実際5年目ぐらいが仕事が1番面白くなっていたけど
週一でパンを焼いていた事もあるし
いろんなことを試してみたいなって思いを捨てきれなくて
会社を辞めてすぐ夜間の調理の学校に通いはじめて
月曜日から金曜日まで
夕方、5時ぐらいからだったかな 夜の九時ぐらいまでかな
その学校を卒業したら お店を始めようと思っていて
でも実際は 途中で辞めてしまったんですけどね

キクチ>>>パン屋さんをやっていてよかった事は?

中井さん>>> よかった事は やっぱり、楽しいですよね
お客さんが来てくれて 喜んでくれて

キクチ>>>1番 辛い事はなんですか?

中井さん>>>つらい事ばっかりですね
パンが売れない事もあるし
やっぱり 雨の日にお客さんが来なかったり
寝ないで朝を迎えてしまったり

キクチ>>>朝までパンを作っててですか?

中井さん>>>いや、冷房が壊れたりとか
季節の変わるたびに新しいものを作るために壁にぶち当たったり
自分でお店をはじめて思うんですけど
やっぱり、ひとに教えて貰う事が1番大切な事だなって思うんですよね
相談する人はたくさんいるけど
つい最近アルバイトに来てくれてる子で
ものすごく有名なパン屋で3年ぐらい働いていた子がいて
自分にはないものがたくさんあるなって
やっぱり 経験は大切だなって

キクチ>>>これからの野望はありますか?

中井さん>>>二十歳のときに自分が描いていたお店に まだ まだ 遠くて
それとこの店をもっともっとちゃんとしていきたいなって

キクチ>>>休みはあるんですか?

中井さん>>>ほとんどないないなぁ... 四年間で10日ぐらいかなぁ
店にこない日は 10日もないかなぁ
自分のやりたい事をはじめるために 両親や前に働いていた会社の人達を裏切ってしまったっていう思いがあるからその人達の気持ちに応えていきたいなって
だから、やすめないなぁ...
むかしは木曜日が定休日だったけど....

こんなに真面目の出来るひとがいるんだって思った
自分自身に厳しくできるひとなんだなって
だから、やわらかい空気がだせるのかなって

実際にガレージのステージで話せた事が凄く嬉しかった

ガレージの出口さんもペトロールズのりょうすけさんも
なんかいい空気だったなぁって思う

”mixture”に来てくれる人のことを愛しく
そして、凄く大切にしている姿は
本当に勉強になりました

自分以外の誰かと 出会えた事を 大事にできる人
ボクもそんなひとになれますように..

できたてのパンを食べに行ってみてください

早起きして 下北沢へ 行こう!!


 
〒155-0031
東京都世田谷区北沢3-31-5
【TEL/FAX】 03-5453-7677
【営業時間】 7:30〜22:00(※不定休)






 


第4回:SOLE cafe(京都)

京都SOLE cafeきっと、誰もが 人生を 生きてゆく中で
自分がいるべき 居場所を探してる

そんな大切な場所を見つけた ふたりの お店
京都にある "SOLE cafe" の村田夫妻に会いに行きました。

僕も 何度か 歌を歌いに行ったことのある場所
いつもあったかい 二人だなって思う

今日は ライブが終わったあとに お話をしました

キクチ>>> 何歳のときにお店を始めたんですか?
村田さん>>> 店を始めたのは 今から九年前なんで 26 ですねぇ


こんな会話からはじまって ライブの後だったこともあって
僕ばっかり喋ってしまってしまった

カフェをやる前に就職したのは 文房具の営業.
その後に パスタ屋さん
いろんな 仕事をしてこられたみたいです
コーヒーの豆も 京都にある卸しの業者さんの中から
たくさん 試して選んだそうです

実際に会社に足を運んで 見つけたそうです。

お店の中にある 文房具 本 カメラ そして家具。
凄く あったかい感じがしました。

キクチ>>> どうして お店でライブをはじめようと思ったんですか?
村田さん>>> カフェのBGMって洋楽が流れてるイメージじゃないですか
僕ら二人とも外国の音楽 全然わからなくって
でも まぁ これがカフェの音楽やんなって 感じで最初は流してたんですよ
でも それにも違和感を感じ始めて...
ちょうど5年ぐらい前から自分の好きな音楽をかけるようになって
そのとき流していた人が一番最初にライブをしてくれたんですよ
なんかね 音楽を流していたら
そのひとを知っている人がご飯を食べに来はって
なんでこれ流してるんですかって訊いてきはって
それで好きなんですよって言ったら
そのひとのホームページに今日カフェで曲が流れてたよって
掲示板に書き込みしてくれはったんですよ。
ほんでその人がぷらっと遊びに来てくれはって
ライブしてくれはったんですよ
それで 僕ら 間違ってないなって思って...

来年、お店をOPENしてちょうど10年になるそうです

どこか違う場所で イベントをしてもいいんじゃないですかって
僕が 言うと

10日間 連続で 歌ってください

そんな素敵な事を言ってくれた
素直に嬉しく思う

あまり人と話すのが 得意な方じゃないって 言っていた
奥様が最後の最後に 言ってくれた 言葉が 印象的だった
"私も なんかはじめて 自分の居場所が出来たような気がしました
今まで 長く生きて来て... "

僕も こんなふうに 思える場所を 見つけたいなぁ...

京都に 行ったときは ぜひ 足を運んでください

毎回、ライブの後においしい食べ物を作ってくれる
次は、7月の終わりに歌いに行く
自分が、歌を歌う事が好きだって思える場所が また、ひとつ増えました

その後も話が出来るのがたのしみです...

後日、お店の写真を送ってもらった
毎回、自分でお店の好きな場所を写真に撮ってもらっている
つぎに行くときは食パンを買って帰ろう

  >>> SOLE CAFE
〒603-8244
京都市北区紫野東蓮台野町10-16
Tel/Fax.075-493-7011
営業時間:平日11:00〜19;00、土曜日11:00〜15:00(日、祝休み)






 


第3回:hive cafe(飯田橋)

" 人生って自分が考えてるより自由なんだ "
第3回目の今日は 第1回で紹介した Kayaの畑さん(タカノリさん)に紹介してもらった 飯田橋にあるhive cafeのオーナーの鈴木善雄さんに会いに行った
鈴木さんはお仕事は設計士さんで、お店のデザインをやっている
このhive cafe 以外に半蔵門でBOULANGERIE A(ブーランジェリー アー)というパン屋さんも経営されている

凄く、素敵な事が起こった
一緒に畑さんが対談について来てくれたのです
自分が一度も行ったことのないお店を 紹介するのはなんか不思議な感じがする
でも全然素敵な事だと思う
大好きなお店のひとが自分の好きなお店を紹介してくれる
それは単純なことのようで 凄くめずらしいこと...
でもそーやって、自然にひとは繋がっていく 
ひとりで行くより ふたりのほうがいい
そう思った。

三軒茶屋のマクドナルドで 畑さんと待ち合わせ
そして、地下鉄に乗って飯田橋へ向かう

キクチ >>> 週に1回しかない
そんな大切な休日をありがとうございます」
畑さん >>> 全然、大丈夫ですよ。


畑さんは 普段電車に乗ることがほとんどないらしくPASMOを持っていなかった
僕は思わずカードを買う事を勧めてしまった
財布にいれたままで ピッ って 出来る事に 感動している畑さんが凄く素敵でした
僕はひとりで行ったことのない場所に行くことは得意じゃない
でも、畑さんも同じぐらい苦手だった
その日も奥様に行き方を教えて貰ったみたい
小さなメモを見ているのが印象的だった
二人とも乗り換えが上手く出来ず 逆のホームに行ってしまったりした。
電車の中でたくさんのことを話した
お店は、飯田橋の駅から徒歩3分ぐらいのところにあった
お店の扉を開けるとカウンターにおいしそうなパンが並んでいたオーナーの鈴木さんは少し奥にあるソファーに座っていた

キクチ >>> どうも、はじめまして。
キクチです、よろしくお願いします。
畑さん >>> あっ、キクチ君です。
鈴木さん >>> あぁ、よろしく。


第一印象は 凄く、ヒゲが似合うひと。
落ち着いた感じで少し低いいい声が印象的だった

キクチ >>> 鈴木さんは今、お幾つなんですか?
鈴木さん >>> 今、32で 今年 33
キクチ >>> いくつのときにパン屋さんを始めたんですか?
鈴木さん >>> 28、話せば長くなるんだけど、 もともと設計の仕事をやっていて そこで入った事務所の社長がパン屋をやってて その事務所が潰れるってなって 僕が買い取りますってなって
他の会社に就職も考えたんだけど自分でお店を作れば 自分で設計すればいいなったのがはじまり
キクチ >>> 次にやりたいことはもうあるんですか?
鈴木さん >>> カフェにこだわってカフェを始めた訳じゃなくて ギャラリーだったり、家具屋さんやりたいなぁとか 本屋さんやりたいなぁ
文房具さんでも何でもやりたくて...
キクチ >>> 一番好きなのは、やっぱり設計ですか
鈴木さん >>> 正直言うとよくわかんなくなってきていて 昔メルボルンに1年ぐらいいたことがあってヨーロッパとかにもちょっと行ったりもしたんだけど 海外に行って日本に戻って来たときに すごく感じたことが、人生って自分が考えているより自由なんだなって思って
ヨーロッパにそのままいることも 帰ることも自由だし 選択は自分次第なんだなっておもったんです。
例えば高校卒業したら 大学行って 大学卒業したらその年度内に就職を決めて4月から働いてって なんか 当たり前に決まっていくじゃない
けど別に誰もが自分の選択で明日なにもかもやめてしまってもいいわけじゃない
だけど なかなかやめれない いろんな事情があるし 生活とかもあるし
でも結局、いろんな選択肢を頭からなくしていくのは自分自身なんだなーって。
だから 音楽を職業にやってるからって音楽しかしちゃいけない訳じゃないよね
本当はもっと自由なはずなのに不自由にしてるのは自分自身なんだなって気づいて...
けっこう何がやりたいのかわかんないって 言われたりもするんだけど
自分の中では矛盾してなくて いかに好きな事をたくさんやれるかってことなんだよね。


こんな大切な気持ちをはじめて会った僕に話してくれた事が凄く嬉しかった
自由に生きる事は 難しい でも それを簡単にするのは自分自身なんだなーって改めて思った。
自分の店で自分以外のひとが働いていると思うとゆっくり休めない
だから、定休日は必要なんだって鈴木さんが言ってた
自分以外のひとのことを 大切に思う事がもしかすると自分が自由に生きるためには必要な事のようにも感じた
カフェをやっていてよかった事はありますかって訊いたら
パン屋をやっていて 毎日のようにおばあちゃんがパンを買いに来てくれること

誰かの人生の中に そのお店が存在する 僕の作った音楽もそんな存在になりますように...

 

 


>>> hive cafe
東京都千代田区飯田橋4-7-4
飯田橋グランプラス1F
Tel Fax : 03-3556-3202
OPEN : 11:00 - 23:00 (L.O 22:30)
CLOSE : 日曜日(月曜日の祭日は連休)










第2回:Cafe Mallory Wise[カフェ マロリーワイス](溝の口)

溝ノ口にある 素敵なカフェ
僕が大阪から引っ越して来て 友達の家の近くに出来たカフェ

何かのお店ができるなぁって思って
その道を通るのが楽しくなっていたのを思いだす。
店の中には大きな本棚らしきものが見える

その前に 赤い大きな ソファー
入り口に バイク 茶色い大きな地球儀 赤い・を持った オブジェ

カフェが好きな僕には嬉しかった
何かができるのを感じているのはなんだか幸せでいい
ひとつ目に紹介した”kaya”もそんな感じだったと思う

今回は、そのCafe Mallory Wiseのオーナーのもりさんに話を聴くことが出来た
もりさんはカフェをする前はレコード会社にいたらしい

あとで知って驚いた...

キクチ:「どうしてカフェを始めたんですか?」
もりさん:「だって バワリー"Bowery Kitchen"とか見てたら楽しそうじゃん...」
キクチ:「そうですよね...」「今年で何年目でしたっけ?」
もりさん:「4年目、俺が44歳のときから始めて今48歳だから...
42歳のときに会社やめて、2年間 自分でレーベルやって それが全然駄目で... 情報発信基地みたいになればいいなって あと人と人が繋がっていける場所そんなことを考えていたかなぁ」
キクチ:「はじめたときは不安でしたか?」
もりさん:「うん,不安だったけど 作ってるときが一番楽しかったなぁ。
俺の頭の中にしかないんだよ。図面 書けないし まぁ 大雑把な図面はあったけど ここがカウンターで トイレで ここに本棚 こっちにキッチンとか
それでもどんなムードになるかは頭の中にしかなくて...」
「入り口にある地球儀のやつあるじゃん」           
キクチ:「はい...」
もりさん:「あれ パカって開いて中にグラスが入るようになってるんだよ。」
キクチ:「今も入ってるんですか」
もりさん:「うん、入ってるよ」
キクチ:「あのお店にある本棚の本は誰のですか?」
もりさん:「あ、あれ全部 僕の... 家にはあれの3倍ぐらいあるかな」
キクチ:「凄いですねぇ」 「本好きなんですね」
もりさん:「うん、好きだよ」
キクチ:「OPENした日に来てくれた人の数とか覚えてますか?」
もりさん:「全然、覚えてないなぁ。でも結構来たんだよ。友達も半分ぐらいいたのかな。」「それから10日ぐらいはこんなんでこんなにお金をもらっていいのかなぁって感じだったよ。」
キクチ:「何でですか?」
もりさん:「だって全員素人だったし、店もはじまったばかりで...」
「メニューもそんなになかったし」
「もっと、最初にもっと困るべきだったのかな... 今 思うと」
「店を11/19日にOPENしたんだけど、毎年、11月/01月/02月が暇なんだよ。」
キクチ:「やっぱり春がいいですか?」
もりさん:「そうだね」
キクチ:「正直、月にどれぐらいの売り上げがあればいいですか?」
もりさん:「うん、家賃の10倍ぐらいかなぁ」
キクチ:「10倍もですか」
もりさん:「そうだよ、それぐらいはいかないとねぇ」
キクチ:「ほぉ...」「あと昼も店を開けているのはカフェだからなんですか?」
もりさん:「そうだね。土日は人が来てくれるけど、平日は少ないなぁ 意地もあるけどね」
キクチ:「カフェやっててよかったなって思うことってありますか?」
もりさん: 「やっぱり出会いかな」
キクチ:「カフェやってて嫌だなぁって思うことは」
もりさん:「うん、それは負の出会いかな... (笑い)」

その日のもりさんは三島由紀夫の「金閣寺」の本を持っていた
赤い表紙で なんともいえない いい感じの赤い本

今はもう店を任せている

だから、そこで働くもりさんに会えないのが残念...
でも、店にはいる

今のテーマは古着屋って何度も言ってた
俺も48歳だからもたもたしている時間はないって

新しいことをはじめようと思っているもりさん
いくつになっても進化して行かないとだめだって

僕から見れば凄い大人の人なのに 凄く考えて悩んでいる
理想の自分になるには本当に大変だってそう思った。

「どんなことも自分の思いどおりにはいかないってことだよ。」
「自分が何人いたとしてもそうだと思う。」ってもりさんが言ったのが凄く印象的でした。

将来なりたい自分 もう少し僕も考えることにしよう

あの大きな本の中にあなたの探す一冊があるかもしれないよ
僕も次に行くときはじっくりと見てみようと思う
ちなみに僕の一番好きな場所は青い椅子のところです。

お店のホームページがないのは、
ホームページを見てお店の印象が変わって欲しくないからだって言っていたので今回はお店の中の写真は載せないことにしました。
食事をしながら取材をしたのでそのときに僕が撮ったもりさんの写真を載せておきます。

  >>> Cafe Mallory Wise (カフェ・マロリーワイス)
神奈川県川崎市高津区溝口2丁目17-25 TEL.044-844-7917
月〜金12:00〜27:00
土14:00〜27:00 日14:00〜24:00 (フードL.Oは閉店1時間前)
ランチ〜14:00 カフェタイム14:00〜18:00 ダイニング&バー18:00〜
東急田園都市線「溝の口」駅/JR南武線「武蔵溝ノ口」駅より徒歩6分



第1回:Kaya.cafe (三軒茶屋) 


 


※地図は、クリックすると拡大します。





>> photo by キクチ

[お気に入りのモノ・目線]

>> photo by ミサト



>> photo by キクチ

[お気に入りのモノ・目線]

>> photo by タカノリ


お店の名前は "Kaya.cafe" Kayaの意味は「ジャマイカの言葉でひと休み」

キャッチコピーをつけるなら「屋根裏みたいな みたいなぁ...」そんな感じ。
なんか秘密の場所にいるみたいで きっと小さい頃に来ていたら 凄くドキドキする場所だと思う。

1978年12月01日 生まれの畑 美里さん
そして、1979年03月26日 生まれの 畑 貴紀さんのふたりが作ったお店

今から約3年前の 2005年11月03日 文化の日にOPENした。

キクチ:「この日を選んだのに理由はあるんですか?」
美里さん:「特に意味はないんです。8月にはもう物件を借りていて1日でも早くOPENしたくて...」

キクチ:「どうして三軒茶屋にしたんですか?」
美里さん:「家から近くて、人の流れが多いとこにしたくて,それに何度か来て気に入った場所だったんで」
「でも、物件を決めたのは本当に勢いだけでしたよ。」

こんな感じで取材は始まった... ほんとに長い時間 たくさんの質問に答えてくれてうれしかった
先に言います「ありがとうございました」

今 一番のおすすめメニューを聴いてみる
答えは "にんにくとオリーブオイルでぐつぐつ煮込んだスペインの絶品料理 Ajillo(アヒージョ)" by kayaのお二人

バケットを浸して、お酒を呑む 種類は全部で三種類
"タコのオリーブ煮、マッシュルームとガーリック煮、海老とガーリック煮”
僕はマッシュルームとガーリック煮を食べたことがあるけど
人生でここまでマッシュルームが 主役のモノは食したことがない。
凄く 凄く おいしくて パンをおかわり 自家製のパンが柔らかくて 優しくて おいしかった。

お店の家具はほとんどが 三軒茶屋にある "Gover" という家具屋さんのもので家具は味のあるUSEDが好きだと言う 貴紀さんの言葉が一目でわかる気がする
店の奥にある黒いソファー その前のテーブルに置いてある 天使のベル 是非、一度 見て欲しいなぁ...

カフェで働く人が好きな物が 気になったので質問してみる

石川県出身の 美里さんは 好きな食べ物 麺類
好きなお酒は 日本酒→泡盛→最近、白ワインと変化をしているそうです!!
ちなみに趣味は部屋の模様替え

静岡県出身の 貴紀さんの好きな食べ物はお好み焼き (大阪風 そばはないほうがいいなぁ)
昔はカメラの学校に行っていたそうです!!
一番 好きな曜日は日曜日で お店のリズムがいい日は 水曜日 木曜日...
趣味は お店をはじめてなくなったというか仕事が趣味

キクチ:「お店を始めて辛かったことはありますか?」
美里さん:「特にないです。
貴紀さん:「はじめのうちはお客さんが来るのか不安でしたよ」

ちなみに 二人が結婚したのは お店をOPENして1ヶ月がたった頃だそうです。
ずっと、一緒にいて喧嘩しないですか?の質問にも
「そりゃ ありますよ」と笑って答れる二人が凄く素敵でした。
最近,すぐ近くに2号店がOPEN
名前は "sula" (スペイン語で小魚 言葉の響きがよかったのでつけたそうです)

キクチ:「三年経って思うことはありますか?
貴紀さん: 「もっと、もっといろんなことがしたいですよ。カフェだけじゃなくて移動式のお店とかイベントとかネットで自家製のベーグルやパンを販売したり」

インタビューをしていて
ふたりがお店を大好きだってことが伝わってきて 僕まで嬉しくなった
ライブハウスもそうだけど
素敵な人が作る 素敵な空間には たくさんの人が集まる そんなことを改めて思った。

僕も素敵な空気が作れる人になれますように...

ふたりが作った 素敵な場所にぜひ行ってみてください。

(文・キクチユウスケ)


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